本記事では2025年の最新動向も踏まえ、初心者の方がC#と.NETの全体像をざっくりと理解できるように、以下について説明します。
- .NET、C#とはなにか
- C#が得意とするアプリ領域
- 他言語と比べたときのC#の特徴
- どんな人にC#が向いているか
- C#学習の始め方・進め方
以下のような方に役立つ内容となっています。
- これからC#を始めたいプログラミング初心者
- 他の言語は触ったことがあるけれど、C#がどんなものか全体像を知りたい方
- C#を使っているが、あらためて全体像・最新動向を整理しておきたい方
C#ってWebとかゲームとか色々なアプリが作れるみたいだけど何に強みがあるのかな?
プログラミング言語って他にもたくさんあるし…。
最新動向も踏まえて、一緒にC#の全体像を学んでいきましょう!
今回は、C#の書き方の説明ではなく、C#の全体像・総論にフォーカスして説明をします。
最新のプログラミング言語ランキングなどもみつつ、他の言語とも比較してみましょう。
「プログラミング」自体がどういうものか知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
YouTubeの動画も作成しています。
C#の全体像
.NETとは?
最初に「.NET」(ドットネット)について説明します。
「.NET」は、広義には「C#などのプログラムを動かすための基盤技術とそれを取り巻く開発環境全体」のエコシステムを指します。
簡単には「C#などでプログラムを作って動かす便利な道具が入った道具箱」みたいなものと思ってください。
狭義には、プログラムを動かすための基本的な部分のみを指す場合もあります。
.NETの主な特徴は3つあります。
- さまざまな種類のアプリを開発できる
- 複数のプログラミング言語に対応し、WindowsだけでなくMacやLinuxでも動作する
- 充実した開発環境とライブラリを提供している
以下が.NETの構成です。
.NETの概要についてはMicrosoftの記事も参考にしてください。
C#は、.NETにおいて主要な言語です。実は.NETには他にもF#やVisual Basicなどの言語がありますが、現在ではほとんどの.NET開発でC#が使われています。
じゃあ、C#を覚えておけば.NETアプリは基本的に作れるってことかな?
はい、その通りです!C#は.NET開発の事実上の標準言語となっているので、C#をマスターすることで.NETの可能性を最大限に活用できます。
C#とは?
C#のコード例を少しみてみましょう。雰囲気をみてもらえればと思います。
(ここでは詳しく文法の説明などはしません。C#について詳しくはC#入門編などを参考にしてください。)
using System;
using System.Collections.Generic;
// C#の基本的な機能を紹介するプログラム
class Program
{
static void Main()
{
// 1. クラスとオブジェクト指向の例
// C#ではクラスを使って関連する情報とその処理をまとめることができます
var greeter = new Greeter("プロ太");
Console.WriteLine(greeter.SayHello());
// 2. 簡単な条件分岐の例
// プログラムは状況に応じて異なる処理を行うことができます
var time = DateTime.Now.Hour;
if (time < 12)
{
Console.WriteLine("午前中ですね");
}
else
{
Console.WriteLine("午後ですね");
}
// 3. データの繰り返し処理の例
// リストを使って複数のデータをまとめて扱うことができます
var fruits = new List<string> { "りんご", "バナナ", "オレンジ" };
foreach (var fruit in fruits)
{
// 文字列補間機能で変数の値を文字列に埋め込めます
Console.WriteLine($"好きな果物: {fruit}");
}
}
}
// クラスの定義例
// クラスを使うと、データと処理を1つのまとまりとして扱えます
public class Greeter
{
// プロパティ:クラスが持つデータを定義します
public string Name { get; set; }
// コンストラクタ:オブジェクトを作る時の初期設定を行います
public Greeter(string name)
{
Name = name;
}
// メソッド:クラスが持つ機能を定義します
public string SayHello()
{
return $"こんにちは、{Name}さん!";
}
}
以下は実行例です。
こんにちは、プロ太さん!
午前中ですね
好きな果物: りんご
好きな果物: バナナ
好きな果物: オレンジ
C#には以下の特徴があります。
- わかりやすい文法で学びやすい
初心者にも理解しやすく、直感的にコードを書くことができます。
- 安全性が高く、バグを作り込みにくい
型安全性やエラー検出機能が充実しており、バグを防ぎやすい設計になっています。
- 開発効率が良く、少ないコードでたくさんのことができる
強力なライブラリとシンプルな記述方法で、効率的にプログラムを作成できます。
- 大規模な開発でもメンテナンスがしやすい
静的型付けと豊富な開発ツールのサポートにより、長期間運用するプロジェクトにも適しています。
最新バージョンであるC# 13(2024年11月リリース)では、新しいエスケープシーケンスや型推論の最適化などが導入され、記述性がさらに向上しました。
C#は、プログラマがより簡潔な記述で効率よくプログラミングできるよう積極的に新しい機能が追加され、進化し続けているのも魅力の1つです。
C#の言語としての魅力を一言であらわすのは難しいのですが、あえて考えてみると、 「かゆいところに手が届く」点かもしれません。
C#は開発者にとって「ここが不便だ」と感じる点を見逃さず、積極的に解消してきています。
ここではざっくり一般的な長所を述べましたが、C#の特徴については後ほど他の言語とも比較して、もう少しニュートラルにみてみましょう。
C#についてはMicrosoft Learnの記事(C#ガイド)も参考にしてください。
ここにC# および .NET の使用を開始するのに役立つ記事、チュートリアル、コード サンプルがまとめられています。
C#で作れるアプリ
C#では様々な種類のアプリを作ることができます。さきほどのC#ガイドのページに、C#で作れるアプリの一覧が載っていますね。
Web、モバイルとデスクトップ、マイクロサービス、クラウド、機械学習とAI、ゲーム開発、モノのインターネット(IoT)!
何でもつくれるんだね!
そうですね。C#では何でも作れます。そのなかでもC#が得意とする領域をみてみましょう。
C#の得意とする領域
C#が得意とする主要な領域は以下の3つです。
- 業務アプリ
- ゲームアプリ
- クラウドネイティブアプリ
①業務アプリ開発
以下のような業務アプリを作れます。
- Web:ECサイトや社内システムなど、企業で使うWebアプリを作れます
- デスクトップ:データ入力や分析ツールなど、Windows用アプリを作れます
- モバイル:スマートフォンアプリも、1つのコードで iOS/Android両方に対応できます
企業で使うような本格的なシステムが作れるんだね!
そうなんです。C#は特に企業向けシステム開発で高い実績があります。型安全性が高く、大規模な開発でも品質を保ちやすいんです。
どのようなアプリが作れるかについては、以下の記事も参考にしてください。
実際にどのようなアプリ開発の事例があるかはMicrosoftの「.NET カスタマーショーケース」も参考になるかと思います。
②ゲーム開発(Unity)
Unityという世界的に有名なゲームエンジンでC#が使われています。
スマートフォンゲームから本格的な3Dゲームまで作れます。 個人開発から大手ゲーム会社まで、幅広く採用されています。
ポケモンGo、スーパーマリオランなど、有名なゲームでUnityが使われている事例もありますね。
以下はUnityのエディタでC#を使ってゲームロジックを記述している様子です。
(Visual Studioを使ってコードを書いていくこともできます。)
Unityは以下の特徴を持ちます。
- 視覚的な開発環境:ドラッグ&ドロップでゲーム世界を組み立て、リアルタイムに動作確認が可能
- 豊富な学習リソース:公式チュートリアルをはじめ、日本語を含む無料の学習教材が豊富
- 強力なアセットストア:3Dモデルや音楽、プログラムコードなど、ゲーム開発に必要な素材やツールを手軽に入手可能
- マルチプラットフォーム対応:1つのコードでPC、スマートフォン、家庭用ゲーム機など、様々なプラットフォームに展開可能
初心者でも始めやすそうだね!でもプロも使えるってすごいな!
はい、まさにそこがUnityの強みです。初心者でも始めやすく、かつプロフェッショナルな開発現場でも使える。
C#を学ぶ動機がゲーム開発である人も多いかと思います。
Unityの詳細については公式サイトを参考にしてください。
③クラウドネイティブアプリ
C#はMicrosoft Azureという豊富な機能をもつクラウドサービスと連携してアプリを開発できます。
クラウドを使うと以下が可能になります。
- 大規模なWebサービスを世界中に展開できる
- サーバーの管理や運用の手間を大幅に削減できる
- 利用者が増えても自動的にサーバーの能力を調整できる
大きなWebサービスを作るのに便利なんだね!
そうですね。特に大規模なWebサービスやスマホアプリのバックエンドを開発する際に、C#とAzureの組み合わせは有力な選択肢となります。
Visual Studio上でC# ASP.NET Core Blazorで作ったWebアプリを、Azure App Serviceへデプロイしてアプリ公開する内容の記事もありますので参考にしてください。
Azure連携について詳しくは「.NET開発者向けのAzure」の記事を参考にしてください。
Azureは3大クラウドサービスであるAWS、Azure、Google Could(それぞれ市場シェアは2024 年第 3 四半期時点で33%、20%、10%)の1つであり、広く使われています。
C#と他の言語を比較
これまでC#の特徴や得意とするアプリ領域をみてきました。次に、他の言語とも比較してみましょう。まずは人気ランキングをみてみます。
言語ランキング
どれだけ検索エンジンで検索されているかの指標であるTIOBE Index(2024年12月時点)では以下のようになっています。C#は5位になっており、上位にはいっています。
次に、GitHub・Stack OverflowのデータにもとづいたRedMonk Programming Language Rankings(2024年6月時点)です。こちらでもC#は5位ですね。
GitHubはソフト開発者に広く使われている版管理のプラットフォーム、Stack Overflowも広く使われているプログラミング等の議論を行うコミュニティです。
6.5万人以上の開発者を対象として調査を行っているStack Overflow Developer Survey 2024の言語ランキングもみてみましょう。C#は8位です。
C#は5位~8位ぐらいか。
Python、JavaScriptはとても人気なんだね。
PythonはAI・機械学習系、JavaScriptはWeb系でとても人気がありますね。Pythonは特に近年急上昇しています。
C#は新しいトレンドに流されることなく、安定して高い人気を保っているといえるかもしれません。(最近、だいたいこれぐらいの順位です)
他の言語と特徴を比較
C#と他の主要言語(ランキングでも上位にあるもの)について比較すると以下のようになります。
言語 | 主な用途 | 主な特徴 | 学習の難しさ(※) | 主な開発環境 |
---|---|---|---|---|
C# | ・業務アプリ(Web/デスクトップ) ・ゲーム開発(Unity) ・クラウドネイティブアプリ | ・Microsoftの開発環境・クラウドサービスとの統合が充実 ・クロスプラットフォーム対応 | 中程度 | ・Visual Studio ・VS Code ・Rider |
Python | ・AI/機械学習アプリ ・データ分析ツール ・Webバックエンド開発 ・自動化ツール | ・書きやすい簡単な文法 ・AIやデータ分析で世界標準 ・豊富なライブラリ | 低い (最も入門しやすい) | ・VS Code ・Jupyter Notebook ・PyCharm |
Java | ・基幹系システム ・Androidアプリ開発 ・大規模バックエンドシステム | ・1995年から広く使用 ・どの環境でも同じように動く | 中程度 (C#よりはやや簡単) | ・VS Code ・IntelliJ IDEA ・Eclipse |
JavaScript/ TypeScript | ・Webフロントエンド開発 ・Node.jsバックエンド ・スマホアプリ(React Native等) | ・Webブラウザで直接動く唯一の言語 ・TypeScriptで型システムを利用可能 ・広大なnpmエコシステム | やや低い~中程度 | ・VS Code ・WebStorm |
C/C++ | ・システムプログラミング ・組込みソフトウェア ・ゲームエンジン開発 | ・ハードウェアを制御可能 ・低レベルの最適化が可能 | 高い (最も難しい) | ・Visual Studio ・VS Code ・CLion |
(※)あくまで一般的な目安で参考程度のものです。学習の難易度は個々のバックグラウンドや経験、学習スタイル、作るアプリによって異なる場合があります。
それぞれの言語に特徴的な強みがあることがわかります。
PythonはAI/機械学習の分野で圧倒的な強さがあり、シンプルな文法で入門しやすいのが特徴です。
Javaは大規模な基幹システムでの実績が豊富で、特に金融や公共システムなどの重要なシステムで選ばれることが多いです。
JavaScriptは現状でWebブラウザで動作する唯一の言語として、フロントエンド開発では必須の存在です。最近ではNode.jsを使ったサーバサイド開発も増えています。
(Node.jsはサーバサイドのJavaScript実行環境です)
C/C++はハードウェアに近い低レベルな制御が可能で、高速な処理が必要なシステムで使われます。ただし、学習の難しさは最も高いです。
C#は以下のような特徴的な活用領域があるといえるでしょう。
- Microsoftの技術(Visual Studio、Azure等)との緊密な連携
- Unityでのゲーム開発で標準的に使用
- 同じ.NETエコシステムで業務アプリ開発(Web/スマホ/デスクトップ)
加えて、C#は中程度の学習難度で、(開発環境の支援が強力な点もあり)比較的取り組みやすい言語といえます。
それぞれの言語に得意分野があるんだね!
そうですね。プログラミング言語は用途によって使い分けるのが一般的です。
C#は特に業務システム開発(特にMicrosoftエコシステム連携)とゲーム開発の分野で、世界的に広く採用されている言語といえます。
C#はどんな人におすすめ?
C#は以下のような方におすすめです。
- ゲーム開発に興味がある方
- Microsoft製品との連携を重視する方
- 企業向けシステム開発に興味がある方
①ゲーム開発に興味がある方
Unityでのゲーム開発ではC#が標準言語として採用されています。以下のような方にとってC#は有力な選択肢になるでしょう。
- 個人でゲーム開発を始めたい方
- ゲーム会社での就職を考えている方
- 3Dゲームやモバイルゲームの開発に興味がある方
大規模なゲーム開発や独自エンジン開発ではC++、ブラウザゲーム開発ならばJavaScript/TypeScriptも選択肢になるでしょう。
②Microsoft製品との連携を重視する方
Microsoftのエコシステムと密接に連携できることは、C#の大きな強みです。以下のような方におすすめできます。
- Azure上でのクラウドアプリ開発を行いたい方
- Windows向けデスクトップアプリを作りたい方
- Microsoft 365との連携機能を開発したい方
- .NET環境での開発を前提とするプロジェクトに携わる方
③企業向けシステム開発を目指す方
②で述べたような「Microsoftエコシステムの連携を重視」するようなシステム開発で特におすすめです。
日本国内で企業向けシステムっていうとJavaが多いイメージがあるけど…。
そうですね。特に国内の大規模システムや基幹系システムのバックエンドはJavaが主流となっています。
参考までに、ソフトウェア開発分析データ集2022(IPA)によると、国内開発案件(エンプラ系)の割合はJavaが42.4%、C#7.6%となっています。
ただ世界的にみると、C#系のフレームワークも広く使われているのです。
6.5万人以上の開発者を対象として調査を行っているStack Overflow Developer Survey 2024で、Webフレームワークのランキングをみてみましょう。
このデータを見ると、JavaScriptベースのフレームワークが上位を占めており、特にフロントエンド開発でJavaScriptが非常に強いことがわかります。
バックエンド開発フレームワークとしてJava系のSpring Bootは12.7%とそれなりのシェアですが、.NET系(ASP.NET COREとASP.NETを合わせると29.8%)の方が高いですね。
ASP.NET Coreにおける最新技術で、モダンなSPAのWebアプリ開発が可能なC# Blazorは19位で、こちらは今後の成長に期待といったところですね。
企業向けシステムでもC#は使われているんだね!
そうですね。クラウドネイティブ開発・Azure含めたMicrosoftエコシステムとの親和性などがグローバルでは評価されているということでしょう。
今後、クラウド化の進展に伴い国内でも増えてくるかもしれませんね。
C#ではなく別言語が適している場合
以下のような場合は、他の言語の方が適しているかもしれません。
- AIや機械学習に注力したい方
→ Python の方が、豊富なライブラリと充実したエコシステムがあります - Webフロントエンド開発を主に行いたい方
→ JavaScript/TypeScript の方が、ブラウザでの実行に直接対応しており、より適しています - 組み込みシステムの開発を行いたい方
→ C/C++ の方が、ハードウェアの制御や低レベルの最適化に適しています - 大規模な基幹系システム(特に金融系)を開発したい
→ Java の方が、国内での実績と人材の豊富さの面で有利かもしれません
プログラミング言語は適材適所です。1つの言語にこだわることなく複数の言語を学ぶことで、視野も広がりますし、できることも増えていきます。
特に初心者の方が選択に困ったら、自分の作りたいものを決め、その作りたいものに最も適した言語を選ぶようにするのも1案ですね。
私の場合、高校生のときにゲーム開発をしたくてWindows上でC++/DirextXでプログラミングを始めました。
当時、本格的にゲーム開発をしたければC++しか選択肢がありませんでした。
そして、そのままC#/DirectX(SharpDX)へ移行し、C#の生産性の高さを実感してとても好きになり、様々なアプリをC#で作るようになりました。
C#学習の始め方
C#の学習の始め方について紹介します。
準備:開発環境とツール
C#の学習において、適切な開発環境の選択は非常に重要です。
Visual Studio
Visual Studio Communityは、Microsoft が無償で提供している統合開発環境(IDE)で、これ一つでC#開発に必要なツールがすべてそろいます。
コード補完やデバッグ機能が充実しており、初心者でも効率的にプログラミングを学ぶことができます。
開発環境として他の有力な選択肢としてはVSCodeもありますね。
Visual Studioについて以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。(VSCodeについても触れています)
C# PlayGround
ブラウザ上でC#を試してみたい場合は、PlayGround(例:.NET Fiddle)というオンライン環境が便利です。
ソフトウェアのインストールなしで、すぐにC#のコードを書いて実行できます。簡単なコードの動作確認や、他の開発者とのコード共有にも活用できます。
PlayGroundなら5秒でC#プログラムを開始できますよ!
私はVisual Studioがメインですが、ちょっとした実験や人にコードを共有するときに.NET Fiddleを使っています。
進め方:どう効率よく学習するか?
(C#に限らずですが、)プログラミングを効率よく、モチベーションを維持しながら学ぶには以下のような方法が良いと考えます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
(1)ざっくり外観・雰囲気を学ぶ
ぜひ、C#入門編シリーズをご活用ください。初心者向けにC#の基本についてわかりやすく解説しています。
演算子・制御構文といった内容からはじまり、オブジェクト指向、ジェネリクス、ラムダ式、非同期処理など実践で必要な要素についても紹介しています。
(2)目的意識を持って作りたいものを決め、それを作りきる
C#で何か自分で作りたい題材を決めて、それを作りきります。題材は自分の興味があるものならば何でもよいでしょう。
Webアプリで何か簡単なサービスを作りAzure上で公開するのも良いと思いますよ!
C#によるWebアプリ開発に興味のある方はWebアプリ開発入門編シリーズもぜひご覧ください。ASP.NET Core BlazorによるモダンなWebアプリ開発を紹介しています。
Unityで3Dのゲーム開発をするのも面白そうだね!
(3)体系的・網羅的に学ぶ
体系的な知識を身につけるには書籍などで学ぶのがよいでしょう。
MicrosoftがC#学習者のために包括的な学習環境として提供しているMicrosoft Learnも便利です。(C#はこちら)
これは無料で利用可能な公式の学習プラットフォームで、体系的なチュートリアルと実践的な演習を通じて、プログラミングの基礎から応用まで学ぶことができます。
開発を進める中で必要になった機能を調べる際の信頼できるリファレンスとして活用できます。
(4)わからない点は人かAIに教えてもらう
わからない点は人に教えてもらいながら学習を進められると理想的ですね。
とはいえ、なかなか身近にそのような人はいないかと思うので、そのようなときはAIを活用しましょう。
特に初心者の方にはチャット型AIをメンター代わりに使うのが有効です。以下の記事も参考にしてください。
まとめ
C#は.NETの主力言語として、業務アプリ、ゲーム開発、クラウドネイティブアプリなど、幅広い領域で活用されるプログラミング言語です。
特にUnityでのゲーム開発やMicrosoft Azureとの連携、企業向けシステム開発の分野で強みを発揮します。
言語の人気度を示すTIOBE IndexやRedMonk Rankingsでも常に上位にランクインしており、安定した需要のある言語といえます。
学習難易度は中程度で、Visual Studioという強力な開発環境のサポートもあり、プログラミング初心者でも十分取り組みやすい言語です。
特にMicrosoftのエコシステムとの連携を重視するプロジェクトやUnityでのゲーム開発に興味がある方には、最適な選択肢となるでしょう。
効率的に学習を進めるにはアプローチがおすすめです。
- まず基本的な文法や概念をざっくり理解し、
- 次に自分の作りたいものを決めて実際に作ってみる、
- そして書籍やMicrosoft Learnで体系的に学ぶ
わからないことがあれば、AIを活用して解決するのも効果的です。
C#の学習コンテンツ一覧(記事+動画)は当ブログのトップページにありますのでよかったら参考にしてください。
引き続き、C#やプログラミングの考え方を一緒に学んでいきましょう!